ソフトウェアエンジニア4年目の作業環境(物理)
職業ソフトウェアエンジニアを始めて4年目の自分の現在の作業環境について語ります。 タイトルに「物理」と付けているのはソフトウェアとしての開発環境ではなく、椅子やキーボード等の実物質を伴った環境であることを表しています。
背景
ソフトウェアエンジニア、あるいはプログラマは性質上、長時間椅子に座りながらディスプレイを凝視しながら仕事をします。 生物学的には不自然な行いであるが故、身体に相応の負荷がかかることは想像に難くありません。
長期間の負荷の蓄積か、あるいは加齢による身体機能の低下か原因は不明ですが、同じスタイルでコードを書いていてもある日突然身体に異変が起こる事があります。 腰・肩・首を破壊するケースに大別されるかと思いますが、自分の場合は2年目くらいから肩の痛みを発症し、最近になって突発的に首の痛みも併発してしまいました。 次は腰かな?
現代医療(整形外科)の力で致命的な痛みは一時的に緩和できるものの、根本的な問題に向き合う必要があります。
そこで、本記事では身体の負荷を抑えるべく見直した自分の作業環境について簡単に紹介していきます。
PC
Mac Book Proを使っています。前提条件としての位置づけなので特に語ることはないです。
キーボード
外付けのキーボード(Magic Keyboard)を2台利用します。
人間工学界では有名なデュアルキーボードスタイルを採用し、右手と左手で別々のキーボードを操作します。 デュアルキーボードスタイルにすることによって人間工学的に肩が開いて良く、肩凝りが起きにくくなります。 自分は実際にデュアルキーボードを導入してから深刻な肩凝り問題からほぼ解放されました。
重要なポイントは2点あります。
一点目は外付けのキーボードを利用する点です。外付けのキーボードを利用しPC自体を遠くに配置することで自然と目線が上がります。 こうすることで首への負荷を小さくすることができます。 PC自体は適当なPCスタンド上に配置し、自分に合った高さに調節すると良い感じです。
自分の場合はPCスタンドを購入したのですが、冷静に考えると本棚の積読を引っ張り出してオライリータワーを建築してあげると土台としてそこそこ安定しますし、何よりオシャレなのでおすすめです。 本は読みましょう。
二点目はセパレートキーボードではなくデュアルキーボードを利用している点です。 セパレートキーボードはキーボードが真っ二つに別れ、キーがシャーディングされた構成のものです。 対してデュアルキーボードは通常のキーボードを水平にスケーリングしたスタイルを指します。
セパレートキーボードは左右のパーツ単体だけでは機能しない分断されたモノリスであり、柔軟性に欠けます。また、利用可能な種類も限られており、値段も高いものが多いです。 デュアルキーボード方式では左右それぞれが単体のキーボードとして動作するため冗長性が高く、キーボードの種類も自由に選ぶことができます。 万が一デュアルキーボードに飽きたら片方のキーボードはメルカリに出品可能な点も魅力的です。
椅子
また、会社ではオカムラのバロンを使っています。 他の選択肢としてはアーロンチェア等が有名ですが、10万円↑くらいの高機能オフィスチェアかつ自分の体格に合ったものであれば何でも良いと思います。
個人的に腰は無傷なので今の所ランバーサポートの恩恵はあまり感じていないのですが、アームレスト・ヘッドレストは必須度が高いです。 アームレストをデスクの高さと揃え、デュアルキーボードを組み合わせ、肩・肘・手首をほぼ直角の位置関係にすると肩への負荷が大きく減らせます。 ヘッドレストも同様に首へのダメージを大きく減らすことができます。 ヘッドレストは位置固定のものが多く難易度が高いため、ネックピローのようなクッションと併用して良いポジションを見つけると良いです。
会社の椅子のデフォルト設定だとヘッドレスト・アームレストがなかったのですが、首痛発症を機にヘッドレスト・アームレスト付きのものに交換してもらい、無事に人権を得ることができました。
机
あまり課金するポイントではないと思っているので適当にニトリで買って組み立てました。 個人的に気をつけるべき点は以下だと考えています。
- 幅: 利用する椅子が余裕で入ること。ディスプレイを複数台おくなら画面幅x枚数分。
- 奥行き: ディスプレイを置いても近すぎない程度に。
- 高さ: 適当(椅子やフットレストでチューニング可能)。
- 足元: 後方に板がないタイプ。板があると足が伸ばせないのでつらい。
フットレスト
上述の通り、机の高さのチューニングとして利用します。何でも良いと思います。
フロアマット
ないとフローリングが大変なことになります。
ディスプレイ
目は意外と丈夫なので適当なものを使っています。念の為作業中はブルーライトカットのメガネを装備しています。
終わりに
健康面には気をつけましょう。 作業環境の改善以外にも食生活・睡眠を改善したり、適度な運動を取り入れて体調を管理することが大切だと思います。